こんにちは、島田萌子です!
今回は、最近私が読んだ『経営者になるためのノート』という本についてご紹介したいと思います!
ユニクロを経営するファーストリテイリングの会長・社長の柳井正さんの著書です。
マコなり社長がYouTubeで「自分が経営者になってから読んだ本のなかでは、圧倒的に最強だと思っている一冊」とオススメされていたのをきっかけに読んでみたのですが、この本に出会えてよかった!と思ったので、内容の簡単な要約と、私の感想をご紹介します。
仕事で成果を出すための考え方が知りたい
起業して自分でビジネスをやっていきたい
という方は、ぜひ参考にしてみてください^^
『経営者になるためのノート』要約
この本の内容は、元々はファーストリテイリングの社内教育の目的で作成された社外秘のノートだったとのこと。
今でも社内の執行役員から店長までが、このノートを使った教育を受けているそうです。
それが一般公開されて出版されているという、すごいノートなんです!
ユニクロの成功の秘訣・柳井さんの仕事に対する考え方が詰まっていると言えます。
自分で完成させていくノート
そしてこの本には書き込みできる余白が作られていて、章ごとにセルフワークのページもあります。
ただ読むだけでなく自分と対話しながら、考えながら読み進めていけるようになっています。
「自分で完成させていくノート」
これが、このノートのコンセプトです。
では、『経営者になるためのノート』にはどんなことが書かれているのか。
簡単に要約をご紹介します!
経営者とは
そもそも、経営者とは何なのか。
柳井さんはノートにこう書かれています。
経営者とは、一言でいえば「成果をあげる人」です。
これが私の考える経営者の定義です。
そして、成果とは何なのかについては、こう書かれています。
成果とは、「約束したこと」です。
経営者が、顧客、社会、株式市場、従業員に大して、「こうなります」「こうします」「これをやります」と宣言をして約束したこと。
これを実行して、実現する。これが成果をあげるということです。
つまり「約束したことを実現する人」が、柳井さんの言う「経営者」の定義ということです。
経営者というと、会社を立ち上げて従業員を雇っている人をイメージしますよね。
そう考えると、「自分には関係のない本かな」と思われるかもしれません。
ですが、そのような規模の大きい会社を経営していない人でも、個人で小さくビジネスをしている人や、会社で雇われて働いている人でも、「約束したことを実現する」ために何が必要なのか。
これを学んでいくことができるノートです。
ビジネスで成果を出したい人にとっては、大きな学びを得られるはずです。
経営者に必要な4つの力
このノートは、序章から第四章まであります。
柳井さんが言う、経営者に必要な4つの力が、それぞれの章に分けられて書かれています。
- 第一章「変革する力」
- 第二章「儲ける力」
- 第三章「チームを作る力」
- 第四章「理想を追求する力」
この4つの力について、柳井さんはこのように語っています。
変革する力
ある意味、市場は暴力的です。
顧客にとっての付加価値がなければ、売れないものは全く売れません。
また、変化のスピードと競争が激しい時代です。
顧客が、その企業を新鮮で魅力的と感じる期間はどんどん短くなり、かつ顧客満足の要求水準はどんどんあがっていきます。
そして、昨今の世の中の劇的変化は、顧客が望むものを一瞬のうちに変貌させます。
変革か、さもなくば死か。
変革する力を持たない企業はもはや「顧客の創造」を実現することができないのです。
儲ける力
変革をお金に変えていく力です。
儲けは、お客様からの支持のバロメーターでありますし、適切な経営ができているかを測るバロメーターでもあります。
また、実際儲けることができなければ、誰も幸せにすることができません。
この先経営を続けることもできなくなります。
チームを作る力
仕事は全てチームで行うものです。
一人でできることなどたかが知れています。
いくら変革のための良いアイデアを持ち、儲けるために大切なことが分かっていても、チームを作れなければ、大きな成果をあげることは不可能なのです。
理想を追求する力
企業の最終目的は、自分たちの存在意義である使命の実現です。
使命の前では、「変革」も、「儲ける」も、「チームを作る」も、全て使命実現のための手段となります。
企業は使命の実現を通じて、社会に貢献できてはじめて存在が許されます。
そのためには大きな理想を掲げ、そこへ到達するためにやるべきことを設定し、クリアしていく。
それを繰り返していく。
こうした理想を追求する力があってはじめて、使命の実現に近づくことができるのです。
この4つの力について、ノートでは、1つの力につき7つの視点から、経営者になるために大切にしてほしいことが記されています。
『経営者になるためのノート』感想
では、私が『経営者になるためのノート』を読んだ感想をご紹介します!
自分と向き合うきっかけになる
このノートには、章ごとに書き込みできるセルフワークのページがあります。
ワークの内容はこのようになっています。
【ワーク1】
経営者になるために必要な、この章の各項目について自己評価してください。
半年に一度を目安に定期的に自己評価を行い、経営者になるための自分の成長管理を行ってください。
【ワーク2】
項目の中で、最もできているものと最もできていないものをあげて、その根拠を書いてください。
半年に一度を目安に定期的に自己分析を行い、経営者になるための自分の成長管理を行ってください。
このように、半年に1度、ノートの内容に基づいた「自己評価」と「自己分析」を行うためのワークがあるんです。
ノート全体にも書き込めるスペースがありますが、ワークのページがあることによって、自分がこのノートに書かれている内容ができているのかを、考えるきっかけになります。
個人的には、このワークを半年に1回やるだけでなく、毎日のように読み返して、自分と向き合ってノートに書き込んでいきたいなと思いました。
基準値がガクッと上がる
このノートを読み終えた率直な感想としては「身が引き締まるな」という感じです。
柳井さんはこのノートの中で、経営についてこう語っていました。
自分たちは、いつも崖の上を歩いている、ちょっとでも油断があったら、真っ逆さまに落ちてしまうという危機感を持ってのぞむのが「正常な経営」なのです。
常にこうした姿勢で経営と向き合って、ファーストリテイリングという大きな企業を育て上げてきた柳井さんの言葉には、重みを感じます。
私は自分自身と向き合いながらこのノートを読み進めていく中で、「まだまだ自分は甘いな」「こういう風には考えられていなかったな」とグサグサ刺さるところはいくつもありました。
だけど、そう思うところがあるということは、これから改善の余地があるところなので、何度もこのノートを読み返し、自分に落とし込んで成長していきたいと思います!
「もっと自分の基準値を上げなければ!」そう思わせてくれるノートでした。
まとめ
柳井正さん著書『経営者になるためのノート』ついてご紹介しました!
今回私がご紹介したのは、このノートのほんの一部分です。
ですが一部分だけでも、柳井さんの経営に対する基準値の高さや、成功するために大切な考え方を感じ取っていただけたのではないでしょうか?
経営をしていこうと思っている方だけでなく、個人で小さく起業している方や、会社員としてもビジネスで成果を出したいと思っている人にとっては、すごく勉強になる本です。
興味がある方はぜひ読んでみてください^^
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